2024.04.01 COLUMNS Q&A「プロジェクトの場として大樹町が選ばれた理由」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
大樹町は、現在まで約40年間航空宇宙産業の誘致や宇宙のまちづくりを推進されてきました。
いろいろ好条件が揃っていたとは思いますが、プロジェクトの場として大樹町が選ばれた理由を教えていただけないでしょうか?
回答
歴史的な経緯を含めて、代表的な理由をご説明します。
①南・東側が太平洋に面しており、打上げる際の支障が少ないこと
②この地域は航空路、海上航路の輻輳も比較的少なく、打上げに先立つ航空局、海上保安庁等関係機関との調整が比較的容易であること
③一般的に海岸沿いには国道が設置されていることが多く、ロケット打上げ場所が海岸線にある場合には、打上げ時に通行遮断等を行う必要があり、調整に時間等コストを要するが、それがこのエリアには存在しないこと(湖沼群があることから国道が約2㎞程度内陸に入り込んでいること)
④同様に湖沼群であることから、周辺に人家、農家等も少なく、打上げ時の調整が比較的容易であること
⑤打上げ時には警戒区域を設定するため、漁協との事前調整が必要となるが、長年の打上げにおいてその調整を大樹町が中心となり、真摯に対応していることから、漁業協同組合からの信頼が得られていること
⑥東京から航空機で帯広空港まで1.5時間、空港から大樹町の射場まで車で45分程度とアクセスが良いこと(通常海外では相当の僻地に射場が存在することが多いこととの比較)
⑦十勝晴れと言われる、晴天率の高さがあり打上げ機会を確保しやすいこと(冬季の積雪も石狩地域に比較すると少ない)
2024.04.01 COLUMNS Q&A「ロケットの射場開発に、具体的にいま必要な技術やものは何か?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙技術戦略「勝ち筋」に必要な関係人口を増やす。 スタートアップ企業に触れる機会が多い仕事に携わっている。 ロケットの射場開発に、具体的にいま必要な技術やものは何か?
回答
ロケットの射場するビジネスについて、ベンチマークするものは、あまりない。国が策定する「宇宙技術戦略」、日本の勝ち筋をどう作っていくか?宇宙ビジネスを定着させることを考えている。国の予算、10年間で1兆円予算が付いて。今年度3000億円。技術の育成、人材育成は大きなキーワード(課題)になってくる。JAXA、三菱重工さんなど宇宙ビジネスに関わる人は、9000人(エスジャックの調べ)。航空業界は15万人、新しく、周辺ビジネス、関係者などもっと増やしていかないといけない。大樹町の現地に行き、ロケットビジネスへの関わり方を感じ取ってほしい。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「部品調達がロケットビジネスでは重要になってくるか?小さな会社が関与することは可能か?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙基本計画「多頻度」を支えるモノづくりネットワークの価値。 少数精鋭で自動車部品の製造に携わっている。 加藤さんのコメントにあった部品調達がロケットビジネスでは重要になってくるか? 先日の打ち上げ延長は、現地でうまくいかなかった時の部品調達が課題であるとの見解があった。 これまでロケットをつくることに関わってなかったが機械設計に長けている企業が、部品の現地調達やオーダーメイド設計に関わることは出来るか? またそれはロケットの発射頻度は増やすことになるか?また我々のような小さな会社が関与することは可能か?
回答
② 設計から製造、打ち上げにかかるリードタイムをいかに短くして「多頻度」に、ロケットを上げていくか? 国の宇宙基本計画でも「多頻度」は重要なキーワード。 開発のスピードをあげるか、製造のスピードを上げるか?にロケットの部品調達は重要。 ICTを利用する。北海道で図面を書いて、名古屋の得意な工業メーカーにサブライチェーン作る。 現状、十勝での部品製造のネットワーク構築は困難のため、中部の力を借りたい。 将来的には標準化して、大量発注させていきたい。 まずは、最初のきっかけとして北海道と中部が連携繋がってしていき、まさに少数精鋭の企業様と連携することが大切。 中部のものづくりネットワークを使って、宇宙ビジネスの部品を作成するようなプラットホームが出来ることを期待したい。 そうすることで、海外市場のロケット打ち上げ機会も受注していけることになるだろう。 全体に発信する機会をもっと発信していきたい。 イーロンマスクも西海岸から東海岸に輸送していた時代があった。 将来的には、十勝で部品メーカーを作れるような未来を想像したい。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「日本は安全保証以外のメリットで、世界と戦っていけるか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
日本のロケット部品の「要素技術」を武器に世界のロケット産業と戦う。 ・推進性バルブで宇宙ビジネスに関わっている。 夢のある話しを聞いた一方で、日本のロケットビジネスの周回遅れの状況。 宇宙ビジネスはコストと信頼性が勝負だと認識している。日本は安全保証以外のメリットで、世界と戦っていけるか?
回答
アメリカ等の先進国とのロケット開発の差について。 スペースXは、大きくリードしている。 従来の発射コストを1/6〜1/7に削減しており、通信ビジネスは圧倒的な差があり、それを埋めるのは困難。 ニッチなマーケットをマーケティングしていく。 それほど大きなマーケットではないが、自国ではロケットを上げられないアジア各国やアフリカ等の需要をとっていく。 これから20-30年先、月に移住する未来があるかもしれない。 海外からの市場を取りにいくには、宇宙ビジネス周辺の「衣食住」に目を付けると良い。 宇宙飛行士からは、日本食が評価される。宇宙旅行が広がる未来には、食の領域は面白い。 全ての産業は宇宙に繋がっていく。誰もやっていない専門領域に目を向ける。 また多品種少量のニッチなビジネスにおける、生活環境を快適にさせるものにはチャンスがある。 宇宙では、おしっこも貴重な水。 例)宇宙版ファブリーズや、匂いがしない衣類など。 通信(スペースX)、放送は、海外勢に勝てる見込みは少ないが、測位(リモートセンシング)には日本の勝算がある。 人工衛星のデータを活用したビジネス、リモートセンシングは、チャンスが無尽蔵にある。 例)光学カメラや、合成開口レーダー 北海道電力は高圧電柱をたくさん持っている。これを今は人が点検している。 それを将来的には合成開口レーダーで点検する。 映像との差があったらフラグを立てて、ピンポイントに調査に行ける。 建設でも建物の歪みをデータで調べることが出来る。日本人の得意なものが活かし、マネタイズしていき活路を見出す。 日本の要素技術は、いろんなものが随所に活躍している。それがないと、ロケットが飛ばせない技術は複数ある。 そこを深掘っていくと、日本のロケット部品の価値は高まってくるだろう。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「日本は、海外と比べて、ロケット打ち上げの延期をすることが多いのでしょうか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
先日、串本町でのロケット打上げが延期になりました。日本は、海外と比べて、延期することが多いのでしょうか。また、串本町と大樹町の射場は競合の関係になりますか。
回答
総数としての打ち上げ実績について例えば、米国と比較すると108 vs 1(2023年度実績)ですので、延期の発生率という点からは米国の方が少ないとは想像します。
また、まだまだ射場の数が世界的にも少ないという観点からは串本町と大樹町は競合であるとの認識はしていません。それぞれの射場において役割も異なることから共存の可能性が高いと考えています。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「安全性やセキュリティに対し、どのように取組んでいますか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙港の建設や運営において、安全性やセキュリティに対し、どのように取組んでいますか?
回答
HOKKAIDO SPACEPORT (HOSPO)においては、民間として初の打上げ射場であることから、JAXAと連携して安全基準、保安基準等について検討調整を進めています。今後打ち上げ事業者による具体的な打上げ計画が発生する際に合わせて、明確な基準を設定する予定です。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「地域へのインフラ整備や公共サービスが、どの程度期待できますか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙港が地域社会に与える影響として、地域へのインフラ整備や公共サービスが、どの程度期待できますか?
回答
鶏と卵の議論にはなりますが、宇宙関連産業が活性化することに合わせて人口増加等も進むことから、地域のインフラ整備は並行して必要となります。一方でインフラ整備には時間をようすることが一般的ですので、辞儀を逃すことなく、自治体と協調してインフラ整備、公共サービスの充実を図ることが重要です。これについては、たとえば、第9期北海道綜合開発計画(国交省)、第6期総合計画(大樹町)あるいは、都市計画審議会(大樹町)等において宇宙関連産業の発展等について言及されています。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「宇宙版シリコンバレーの具体的なビジョンは何ですか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙港を整備することで目指す「宇宙版シリコンバレー」の具体的なビジョンは何ですか?
また、その実現に向けた具体的なステップはどのようなものですか?
回答
宇宙港を北海道に整備することによりまして、宇宙関連の様々な事業が新たなに北海道に創出されます。また、それに伴って、関連する居住、ホテル、インフラ、エンターテインメント、教育、観光等多方面の産業拡大にも貢献するものとなります。
その最初のステップとして本業であるロケット・人工衛星製造事業者の誘致、その拡大が必要です。その拡大に伴い、関連する周辺産業についても同様に拡大、拡張することを考えています。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「地域経済や雇用にどのような影響を予測していますか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
宇宙港の整備に伴って、地域経済や雇用にどのような影響を予測していますか?
回答
国が期待している、本業のロケット打上げが高頻度化することを前提とする場合、それによりまして一次影響としてロケット・人工衛星等製造関連事業者が増大します。またそれに関連する産業も発展し、北海道内に工場誘致等を行われ、サプライチェーンも組成されることから、そこに新たな雇用が創出され、それにより関連地域の生活圏についても同様に進化、発展し、最終的には、北海道エリアにおける地域経済の再活性化に繋がっていくことが期待されます。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「ロケットの射場の条件」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
大樹町が、地理的に南から東にかけてのゾーンが狙える場所だというメリットがあることはわかりますが、一方でロケットの射場の条件としては出来るだけ低緯度にあることが望まれているとも聞きます。
この点はビジネス的にはどう克服されようとしているのでしょうか?
回答
会場にてご説明の通り、静止衛星は赤道上空に軌道がありますので、打上げ場所は南側にあることで距離のメリットが得られます。しかし、最近では静止衛星に加えて極軌道、低緯度等周回軌道に打上げるビジネスが増大していることから北緯42度の十勝からの打上げに支障はなく、南、東側が太平洋に面していることが大きなアドバンテージとなっています。
2024.04.01 COLUMNS Q&A「宇宙でのヒートポンプの需要はあるか?」

3月15日に開催いたしましたイベント「北海道に宇宙版シリコンバレーを作る」で出席者から小田切様へ質問された内容です。
質問
中部企業の宇宙関連へのビジネスの関与事例「ヒートポンプ」 →宇宙でのヒートポンプを用いた熱活用、空調についてのニーズについてご見解をお伺いしたい。
回答
中部企業の宇宙関連へのビジネスの関与事例「ヒートポンプ」 宇宙での活用は明言できないが、大樹町役場で活用しているヒートポンプでの空調システムについては、 導入時でZEV ready、実用域ではZEV nearまで効率がでいる。 北海道と言う立地でもボイラー無しで十分稼働できている。 宇宙でも天然ガスを使いロケットを発射させているので活用方法はある。 国土交通省が実験しているが、ロケットだけにメタンガスを使うとコストが上がるため、その他の活用先を見出すと良い。
2024.03.31 EVENTS 3月15日イベント開催「北海道に宇宙版シリコンバレーをつくる」
2024.03.31 NEWS 三井物産、スペースコタンへ1億円助成 宇宙港整備に
2024.03.31 NEWS 「中部の中小、北海道宇宙港と連携 マッチング通じ参入後押し」
日刊工業新聞様に掲載されました。
「中部の中小、北海道宇宙港と連携 マッチング通じ参入後押し」
記事の詳細はこちらのリンクから
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00704177

